SheevaPlug+セットアップ開始

少し前にも書いたのですが、電源プラグ型Linuxサーバ SheevaPlug+ を入手しました。SheevaPlugは、GLOBALSCALE社が販売するARM系CPUを用いた いわゆる 組み込みサーバなのですが、SheevaPlug+はこれにeSATAポートを追加し、本家より新しいkernelやWiFiドライバ、SDカードブートなどの機能を追加した製品になります。すでにSheevaPlugを持っている人のためにインストールCDのみの販売もあります。

本家SheevaPlugは、海外からの個人輸入が必要ですが、SheevaPlug+は DebutDirectという日本会社が数量限定で販売しています。玄人指向からも玄柴という同様の商品が販売されており、元々それを狙っていたのですが品不足なためなかなか入手出来ずにいたところにDebutDirectで在庫ありで販売していたため購入してしまいました。価格は、¥16,800ですので海外から個人輸入した場合と同じくらいです。

早速、SheevaPlug+のセットアップを始めたのですが、これベータ版じぇないの?と思うくらいいろいろと問題出てきました。
まず1つ目に、付属しているはずの本家SheevaPlugのCDがついていないこと。SheevaPlug+のスタートアップCDはもちろん付属しており、SDカードへのシステムインストール、u-boot,NANDの復元などはできるのですが、SheevaPlugのコンソールにアクセスするためのドライバなどが納められているはずのCDがありません。

仕方がないので、まずは、ここからWindows用のドライバ(sheevaplug_host_swsupportpackagewindowshost1.2.zip)もしくはLinux用ドライバ(SheevaPlug_Host_SWsupportPackageLinuxHost1.2.zip)をダウンロードします。

SheevaPlugとPCをUSBケーブルで接続し、ドライバをインストール後、TeraTermなどを使ってシリアルコンソールにアクセスします。U-bootのメモ。

Marvell>> printenv
CASset=min
MALLOC_len=1
autoload=no
baudrate=115200
bootargs=console=ttyS0,115200 mtdparts=nand_mtd:0x400000@0x100000(uImage),0x1fb00000@0x500000(rootfs) rw root=/dev/mtdblock1 rw ip=10.4.50.4:10.4.50.5:10.4.50.5:255.255.255.0:DB88FXX81:eth0:none
bootargs_end=:::DB88FXX81:eth0:none
bootargs_root=root=/dev/mtdblock2 ro
cesvcid=ULULULULULULPPULULULULULDA
console=console=ttyS0,115200
ethact=egiga0
ethaddr=00:50:43:XX:XX:XX
ethmtu=1500
ethprime=egiga0
image_name=uImage
ipaddr=10.10.0.1
loadaddr=0x02000000
loads_echo=0
mvNetConfig=mv_net_config=(00:11:88:0f:62:81,0:1:2:3),mtu=1500
mvPhoneConfig=mv_phone_config=dev0:fxs,dev1:fxs
nandEcc=1bit
netmask=255.255.0.0
netretry=no
rcvrip=169.254.100.100
rootpath=/mnt/ARM_FS/
run_diag=no
serverip=10.10.0.2
standalone=fsload 0x2000000 $(image_name);setenv bootargs $(console) root=/dev/mtdblock0 rw ip=$(ipaddr):$(serverip)$(bootargs_end) $(mvPhoneConfig); bootm 0x2000000;
usb0Mode=host
yuk_ethaddr=00:00:00:EE:51:81
arcNumber=2097
bootargs_nand=console=ttyS0,115200 mtdparts=nand_mtd:0x400000@0x100000(uImage),0x1fb00000@0x500000(rootfs) rw root=/dev/mtdblock2 rw rootfstype=jffs2 ip=10.4.50.4:10.4.50.5:10.4.50.5:255.255.255.0:DB88FXX81:eth0:none
bootcmd_nand=setenv bootargs $(bootargs_nand); nand read.e 0x800000 0x100000 0x400000; bootm 0x800000
bootargs_mmc=console=ttyS0,115200 root=/dev/mmcblk0p2 rootdelay=10 rw
bootcmd_mmc=setenv bootargs $(bootargs_mmc); mmcinit; mmcinit; ext2load mmc 0 0x800000 /uImage.bin; bootm 0x800000 ;
bootargs_usb=console=ttyS0,115200 root=/dev/sda2 rootdelay=10 rw
bootcmd_usb=setenv bootargs $(bootargs_usb); usb start; ext2load usb 0:1 0x800000 /uImage.bin; bootm 0x800000 ;
bootcmd=run bootcmd_usb; run bootcmd_mmc; run bootcmd_nand;
stdin=serial
stdout=serial
stderr=serial
mainlineLinux=yes
enaMonExt=no
enaCpuStream=no
enaWrAllo=no
pexMode=RC
disL2Cache=no
setL2CacheWT=yes
disL2Prefetch=yes
enaICPref=yes
enaDCPref=yes
sata_dma_mode=yes
netbsd_en=no
vxworks_en=no
bootdelay=3
disaMvPnp=no
enaAutoRecovery=yes
pcieTune=no

Environment size: 2012/131068 bytes
Marvell>>

何もせずに電源を入れればNANDにインストールされたUbuntuLinuxが起動できました。

今回は、Atomで動作中のサーバを移すことが目的ですので、NANDだけではディスク容量が足りません。そこでSDカードにシステムをインストールすることにします。これは簡単でPCにスタートアップCDを入れてブートするとオリジナルのLinuxシステムが起動します。そこで、メニューからSDへのインストールを選べばあとか勝手にインストールしてくれます。

作成したSDカードをSheevaPlug+へ挿入し、電源を入れれば勝手にSDカードからブートしてくれます。しかし、ここでもいろいろと問題が・・・。それについてはまた次回。